「いいね、いいね」
「どこがいいの? 表紙がUQだから?」
「いや。今回は雪姫の等身大の告白なのだ。だから雪姫は年齢を詐称しない。幼い外見で出てくる。刀太が心配ってことも事実だろう。少し過保護すぎたという反省も事実だろう。そのあたり、ストレートに本音を語ることが、この幼い雪姫という外見に込められている」
「それだけ?」
「ネギを愛しているという告白は、この格好でこそ語る意味がある。そして、ついでに言えば、かつてネギに対してはナギを愛していると言った構造の反復でもある」
「それにどんな意味があるわけ?」
「実は雪姫と刀太が対等の関係を持って愛し合う未来すらあり得るわけだ。もっと刀太が大人になればな」
「それが、雪姫にとっての前に進めるという意味なのかい?」
「さあ。それは分からないよ」
「じゃあ最後にひと言」
「来週は休載らしい。新展開に期待だ」
「で、前半のエロ展開に一切言及していないのだけど」
「そこはいわば助走だ」